キムチ納豆ラーメンで知られる盛岡の老舗ラーメン店「柳家」(盛岡市東安庭1)が4月1日、外販用ラーメンセットの販売を始める。
商品は、同店の人気メニュー「キムチ納豆ラーメン」と「納豆ラーメン」の2種で各2食入り。麺のほかにみそだれ、乾燥粉末にした納豆のほか、キムチ納豆ラーメンには乾燥した辛みが付く。紙箱入りのパッケージで、主にお土産用として販売する。
麺の小麦は店舗で提供する麺と同様、紫波町にある自社農場などで生産した「ゆきちから」を使用する。農水省が推進する6次産業化の事業スキームで製品化し、商品デザインは岩手大学との共同研究による。パッケージデザインはイラストを含め、同大教育学部の高山詩穂子さんが手掛けた。
柳家の大信田和彦社長は「自分たちもまだまだ若い企業なので、パッケージには若い学生の力を借りた。県内への観光客はもちろん首都圏や中国、韓国など海外にも打って出たい」と意気込みを見せる。「納豆臭さを抑えたので、関西や海外の人にも受け入れられるはず」とも。
デザインを担当した高山さんは「1000種類の試作を繰り返した。大変だったがそれだけ柳家の熱意を感じて、やりがいがあった」と振り返る。
価格はいずれも1,000円で、うち3円が「いわて学び希望基金」へ寄付される。月産1000パック。4月1日から本店(大通2)のみで販売し、その後徐々に販路を広げる計画。ネット通販も視野に入れる。