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もりおか復興支援センターで閉所式 15年の歩みに幕、これからも伴走続ける

看板を下ろす金野センター長(左)と内館市長

看板を下ろす金野センター長(左)と内館市長

 「もりおか復興支援センター」(盛岡市内丸)の閉所式が3月28日に行われた。

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 同センターは、東日本大震災で被災し、盛岡へ避難したり移り住んだりした人を支援する拠点として2011(平成23)年7月に開設。被災者支援や復興支援活動を行う一般社団法人「SAVE IWATE」が運営を担い、生活相談や戸別訪問、情報提供、サロン活動などを通じ、被災者の生活再建に向けた伴走型の支援を進めてきた。これまで延べ21万5945人が利用し、毎年3月11日に行われる震災周年行事「祈りの灯火(ともしび)」の準備拠点としても使われてきた。

 発災から15年が経過し、国の復興事業は縮小。センターの運営費に充てる国の交付金も終了し、市の復興支援の取り組みも2025年度末で終了することなどに伴い、3月31日に閉所することとなった。

 閉所式にはセンターや市の関係者らが出席。センター長の金野万里さんは「被災地から離れた場所へ移る広域避難は、これまでのコミュニティーと離れるという被災地の復興とは別の課題を抱えている。ここは皆さんの止まり木になるべく生まれた場所。多くの皆さんの涙と力強い笑顔に出会い、私たちも勇気をもらった。センターの役割は一区切りとなるが、地域の中で形を変えて支え合いが続いていく。私たちも伴走して寄り添い、支援を継続していく」と話す。

 内館茂市長は「支援そのものが途切れるわけではない。今後も皆さんが安心して過ごせるよう、一般施策の中で途切れない支援を行っていく」と伝えた。

 利用者の一人、阿部恵子さんは大槌町の自宅が津波で流され、盛岡に移り住んだ。「センターは心のオアシス。ここを設置してくれた皆さんに感謝している」と話し、「月に1度のお茶会で、古里の話に花を咲かせたり、今大槌がどうなっているのか聞いたり、時には悩みを聴いてくれたりして、本当に助けられた。これからも、またよろしく」と笑顔を見せた。

 今後は市の危機管理防災課が窓口となって避難者の支援を続けるほか、「SAVE IWATE」も継続して活動する。同団体に15年間勤め、2014(平成26)年からセンターで働いてきた前田達明さんは「利用者や支援が必要な数は減ってきているが、支援の内容は重くなり、最後の寄る辺になっている。必要な時はいつでも声をかけて、頼ってほしい」と呼びかける。

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