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盛岡・ZOOMOの入園者10万人達成 自然と共に生きる大切さ伝え続けて

園内のショップで販売している10万人達成記念グッズ。デコレーションはスタッフの力作

園内のショップで販売している10万人達成記念グッズ。デコレーションはスタッフの力作

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 盛岡動物公園ZOOMO(盛岡市新庄)のリニューアル開園後の入園者数が、7月2日に10万人を達成した。

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 同園は4月20日にリニューアル開園。その後、園内へのニホンツキノワグマの侵入による臨時休園と通常の休園日を除く約50日間の営業で入園者数が10万人に近づいていることが分かり、7月2日の夕方時点で10万人を達成。開園からわずか2カ月ほどで10万人が訪れたことに、スタッフらも驚いたという。

 広報担当の森敦子さんは10万人達成の要因として「平日の入園者が予想より多かったこと」のほか、同園を運営する「もりおかパークマネジメント」社長の加藤彰さんが「晴れ男」である点を挙げ、「開園から晴れの日が多かった」と笑う。「こんなにも早く10万人を達成するとは、本当にびっくり。開園直後はオペレーションがうまくいかない部分もあったが、その状況でも遊びに来てくれる人がいることに感謝したい」とも。

 本年度は入園者数20万人を目標に掲げていることから10万人は通過点とし、記念のセレモニーなどは行わず、園内のショップとオンラインショップで10万人達成記念してオリジナルグッズのセットを数量販売で販売することにした。セットは4種類で、それぞれ同園で暮らす動物をモチーフにしたミニトートバッグやお菓子、カード、雑貨、Tシャツなどが入っている。

 リニューアルした同園には、「動物との距離が近くなった」「園内を歩きやすくなった」など好評が届くほか、リニューアルしたことを知り久しぶりに訪れた人も多いという。加えて、ニホンツキノワグマの侵入のような「野生動物が入ってくる動物園」という話題が、同園の周囲の環境を全国的に知らせるきっかけをつくっている。ニホンツキノワグマの園内侵入による臨時休園は6月と7月の2度あったが、SNSなどではスタッフや来園者を心配する声のほか、「就職面接を受けに来たのかもしれない」といったユニークなコメントや「クマが生息する地域にあるのだと改めて思った」など声が寄せられた。

 森さんは「クマの侵入が思ったよりプラスに受け止められていることにも驚くと同時に、ZOOMOがどんな場所にあるのか知ってもらうことができて良かったと思う。動物が暮らす環境を守り、人と動物が互いに快適に生きることは大切なこと。自然に囲まれたZOOMOにとって野生動物とどう付き合っていくかを発信するのは使命だと感じている」と意気込む。

 リニューアル前からの記録で、最多入園者数は同園が開園した1989(平成元)年の26万人。入園者20万人に向けて今後はリピーターを増やすことにも力を入れていくという。森さんは「ZOOMOが掲げている『動物と自然の人間の共生』という理念とスタッフたちが持つ動物たちへの思いを皆さんに伝え続けたい。世界から訪れてもらえるような動物園を目指す」と意気込む。

 レギュラーシーズン(10月31日まで)の開園時間は9時30分~16時30分(最終入園は16時)。入園料は高校生以上=1,000円、小・中学生=500円。水曜休園。

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