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盛岡のジュエリー作家がミセスコンで受賞 コンテスター生活終え、目標新たに

最終日にナショナルコスチューム審査での千葉さん。転んで立ち上がった後の写真だという

最終日にナショナルコスチューム審査での千葉さん。転んで立ち上がった後の写真だという

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 盛岡の創作ジュエリー工房「SILVER ART KAORI」代表のジュエリーデザイナー・千葉香さんが、日本代表として出場したミセスコンテスト「Mrs International Global 2023 World Final」でアンバサダー賞とタイムレスビューティー賞を受賞した。

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 「Mrs International Global」は、既婚者もしくは結婚歴・出産歴を持つ女性を対象にしたコンテスト。千葉さんは2021年に行われた日本大会で45歳以上を対象としたクラシックカテゴリーにエントリーし、グランプリとなった。本来であれば2022年1月に行われる世界大会へ出場予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、今年1月に延期となっていた。

 世界大会は1月9日から13日までマレーシアで開催。世界各国から2021年と2022年の代表が出場した。5日間にわたって審査が行われ、3日目は特技などを披露する「タレントショー」、4日目には英語スピーチと質疑応答、最終日には各国の代表的な衣装を着た「ナショナルコスチュームランウェイ」といった審査が行われた。期間中、3日間の立ち振る舞いや対応力などを審査し4日目に「セカンドアワード」が、5日目のグランドファイナルで最終結果が発表される。千葉さんはセカンドアワードでタイムレスビューティー賞、グランドファイナルでは3位に相当するアンバサダー賞を受賞した。

 千葉さんは自身の作品に刀をモチーフにしたものがあることから、「タレントショー」では刀を使った剣舞を披露。笑顔が重要視されるコンテストの中で気迫のこもった表情を見せた。「普段は職人なので、笑顔より気合の入った顔の方が得意」と千葉さん。メディアからも注目を集め、評価も高く受賞の要因になったという。

 審査はうまくいくことばかりではなかった。最終日の「ナショナルコスチュームランウェイ」で着物風のドレスを着た千葉さんはドレスの裾につまずいて転んでしまった。千葉さんは「どうやって立ち上がったかも覚えていないくらい焦っていた」と振り返る。後にほかの出場者やスタッフなどから「何事もなかったように立ち上がり、ポーズを取って立ち去った。その時は歓声がすごかった」と聞いた。この時の臨機応変さや動じずに対処した姿も評価につながった。

 千葉さんは「やっと世界大会まで来た、あとはもう楽しむだけだ、という気持ちで臨んだ結果でもあると思う。コンテストに出るのはもう十分。やり切った」と話し、コンテストへの出場を決めた2020年から長きにわたるコンテスターとしての生活を終えた。これからは作家としての活動に改めて力を入れるほか、世界を目指す女性をサポートする側にも回る。

 千葉さんは「岩手から世界を目指し、挑戦する女性を応援したい。これまでの経験は創作にも生きていくと思うし、ウオーキングやコンテストで必要なことなど、経験したノウハウを誰かへ提供できる。世界で戦う人の手伝いができたら」と意気込む。

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