盛岡芸妓(げいぎ)文化の継承や発信、後継者育成を目的とした「『もりおか文化』アカデミー」が5月に開講する。
同アカデミーの実施主体は、盛岡商工会議所などで構成する「盛岡芸妓後援会」。盛岡芸妓は踊りや長唄、常磐津などの芸事を身に付け、お座敷などでおもてなしを行うほか、芸術祭や舞踊会などで芸を披露している。明治時代から続く歴史があるが、現在活動している盛岡芸妓は3人に減り、継承者がいないことが課題の一つとなっている。
同後援会ではこれまでも盛岡芸妓を目指す研修生などを募集してきたが、採用には至らなかったという。同後援会は関係機関と盛岡芸妓の育成について協議し、まずは盛岡芸妓を盛岡が誇る文化として多くの人に伝え、魅力や価値を理解してもらい、将来的に盛岡芸妓を目指す人や応援する人を増やすことを目指し、参加者が進路を選択できるアカデミー型の企画を立ち上げた。
5月に開講するのは「初等科」。盛岡芸妓や外部講師が、日本舞踊や茶道、盛岡芸妓の歴史などについて教え、盛岡の伝統芸能や美しい所作を知り、体験し、身に付ける初心者コースとなる。受講期間は4カ月で、週2回程度の講座を予定している。今後、本格的に日本舞踊や三味線を12カ月かけて学ぶ「専科」、盛岡芸妓を目指す「育成科」を開講予定で、初等科の修了試験合格者は希望に応じて専科、育成科へ進むことができる。
初等科は5月~8月が第1期、10月~1月が第2期とし、第1期は5人を定員に受講生を募集。対象者は高校在学中を除く18歳以上で、性別は問わない。受講無料。書類選考で受講生を決定する。
盛岡芸妓後援会の担当者は「多くの方々に盛岡芸妓文化を体験してもらう場をつくることも、継承に向けた課題の一つ。この機会に、盛岡の素晴らしい伝統と文化を体験してもらいたい」と呼びかける。
第1期の受講生募集は4月10日まで。ウェブフォームで受け付ける。