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岩手県立図書館が震災資料を公開-書籍から手作り冊子まで700点超

震災関連の書籍などの資料を集めた企画コーナー

震災関連の書籍などの資料を集めた企画コーナー

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 岩手県立図書館(盛岡市盛岡駅西通、TEL 019-606-1730)は10月21日、震災関連の資料コーナーを設けた。

震災後1週間の新聞各紙を集めたコーナー

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 同館では震災の風化を防ぐ目的で関連資料を幅広く収集。今回は収集した資料の整理が一段落したことから、一般に公開することにした。

 公開する資料は、写真集を含む書籍が271点、震災の記事を掲載した雑誌が254点、行政資料が26点。ほか、各自治体の社会福祉協議会などがボランティア向けに発行した情報紙や避難所が住民向けに独自に発行したフリーペーパーなどを合わせると700点を超える。

 資料コーナーは書籍資料の展示をメーンに、震災直後の全国紙と地方紙を1週間分集めたほか、関東大震災など過去の災害からの教訓を伝える図書を集めたコーナーも設置する。書籍は貸し出しも行う。

 統括責任者の菊池敏雄さんは「震災について図書館ができることを考えた時、やはり本分とも言える資料の収集と整理、そして一般に公開することだった。資料は3人のスタッフが直接現地の避難所を訪れて一点一点集めたものも多い。一般の人が手書きで作った瓦版のようなペーパーなどもこまめに集めていて、今後震災を振り返る資料として活用してもらえれば」と話す。

 同館では現在も震災関連の資料を収集中で、整理がつき次第公開する。また、三陸沿岸で制作されたフリーペーパーやミニコミ誌、イベントチラシ、手記、文集、ボランティアの活動記録など、震災関連のあらゆる資料の寄贈を呼び掛けている。寄贈はすでに発行されたもの、これから新規に発行されるもの、定期的に発行されるもの全てが対象で、可能な限り3部ずつとしている。詳しくは同館まで。

 展示期間は未定で、しばらくコーナーはそのまま設置したままにするという。開館時間は9時~20時。

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