岩手・滝沢村で旅行事業者向けプロモツアー-周辺市町に連携呼びかけ

訪問先の説明を聞くツアー参加者

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 滝沢村観光協会(滝沢村鵜飼字中鵜飼、TEL 019-684-2111)は11月11日、観光事業者向けに観光プロモーションツアーを実施した。

地元に住みながらも興味津々のツアー客

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 ツアーにはホテル大観(盛岡市繋)、岩手網張温泉(雫石町)、盛岡グランドホテル(愛宕下)、盛岡観光コンベンション協会(盛岡市)などから職員11人が参加。「馬っこパークいわて」や「岩手山麓工房群」、岩魚のにぎり寿司の「いわな館」、「南部曲り家」など、朝から丸1日をかけて10カ所以上の施設をマイクロバスで巡った。

 ホテル大観の佐藤康副社長は「普段何気なく通り過ぎる道にこんなに楽しい場所があるとは驚き。一般的な周知よりも秘境的な扱いにすると新鮮では」と意欲的にツアーを楽しんだ様子。また、ツアーの一部に参加した同村柳村典秀村長は「滝沢村は宿泊施設がない分、どうしても滞在型の観光客が訪れにくい。集客不足を補うために村外の宿泊施設と連携することが必要」と市町村の枠を超えた積極的な連携を訴えた。

 岩手山の登山やチャグチャグ馬コなどで全国に知られる滝沢村だが、周辺にある豊かな自然景観や観光資源について全国的な認知度はいまひとつ。岩手山麓周辺にはネーチャースポットや工芸品の工房などの観光資源が点在する一方、全般的な整備や情報発信の不足が課題となっていた。

 柳村村長による観光を主軸とした地域活性化が方向付けられたのが2006年。以来、同村全体の活性化ビジョンにおける観光産業の位置づけが再び重要視され始めたことで、ソフト・ハード両面からのてこ入れを模索してきた。

 今回の観光業者向けプロモーションツアーはその一連の流れで、観光協会と会員の岩手山麓工芸会などが地道に話し合いながら実現したもの。周辺市町の観光業者を対象とした例は珍しく、同協会としてはこれを機に多様化する観光客のニーズに沿った情報発信への土台作りをしたい考え。

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