「産学官コラボカフェ」、盛岡で初開催-気軽ながら「刺激は大」

ロビースペースで開かれた「MIU CAFE」。途中、おにぎりを食べながら会は進行した

ロビースペースで開かれた「MIU CAFE」。途中、おにぎりを食べながら会は進行した

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 盛岡市産学官連携研究センター「コラボMIU」(盛岡市上田4、TEL 019-622-8889)で8月28日、1回目となる交流会「MIU CAFE」が開かれた。

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 同会は、県内の大学や関連施設で研究されている内容を気軽に知ることのできる場として、同センターが企画したもの。三菱総合研究所が運営する「インテレクチャル・カフェ」をモデルケースに、産学間の異分野間交流を目的に企画した。さまざまな分野の人材が交流することで、知識や技術の融合と新たな価値を生み出すことを狙いとしている。

 1回目のテーマは「映像表現とウェブメディアの現在」。県内のIT企業や関心を持つ学生ら約30人が集まった。ゲストは総合芸術「バウハウス」の研究者で、ビジュアルアーティストとしても知られる本村健太准教授(岩手大学教育学部美術教育)と「COOSY(クーシー)盛岡研究室」(上田4、TEL 019-656-0003)の三上洋介さんの2人。

 講演では、軽食を囲みながら本村准教授と三上さんがそれぞれ、実際に制作した映像作品やウェブページの特徴やコンセプト、さらに今後の仕事のビジョンを語った。クーシー(本社=東京都渋谷区)は、スターバックスコーヒーなどのウェブサイト制作を手がけるほか、バナー制作のクラウドアウトソーシングとして注目されるリクルート主催の「C-TEAM」に参加するウェブ制作会社。今年4月、同センターに分室を開設し、本村准教授と共同研究を展開するほか、日常的に学生を作業場に招き入れてレクチャーを行うなど、若手の人材育成にも積極的に取り組んでいる。

 同センターのインキュベーションマネージャーの今井潤一さんは「近年、こうした異分野の交流会は酒の席になることが多く、気軽に参加できない面もあった。若手や仕事の途中にでも参加できる場として、酒の入らないカフェスタイルを企画した」と話している。

 参加した清藤理沙さん(岩手大学1年)は「初めて聞くことだらけでとても刺激を受けた」と話す。佐々木りえさん(岩手大学1年)も「世界観ががらりと変った」と満足げ。

 MIU CAFEの開催は隔週木曜日。参加費は500円(軽食代)。同会は今後、「産学連携」や「学学連携」を切り口に、さまざまな組織との連携していく考え。

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