「啄木・賢治青春館」で盛岡ゆかりの漫画家3人展 地元作家に親しみを

館内には複製原画18点がズラリと並ぶ

館内には複製原画18点がズラリと並ぶ

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 「もりおか啄木・賢治青春館」(盛岡市中ノ橋通1)は現在、第78回企画展「盛岡ゆかりの漫画家3人展」を開催している。

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 同展は盛岡エリアを拠点に活動する3人の漫画家の作品展。岩手県では、漫画を通して岩手の魅力を発信する「いわてマンガプロジェクト」に取り組み、岩手ゆかりの漫画家らによる岩手を題材にした作品を掲載した「コミックいわて」を出版している。同誌に盛岡に拠点を置く漫画家の作品や盛岡が題材になった作品が掲載されていたことがきっかけとなり、盛岡ゆかりの漫画家の特集ができないかと今回の企画を考案した。

 同館館長の鐙浩史さんは「岩手や盛岡にゆかりのある漫画家は多く、私自身もそのことに驚いていた。漫画の人気が高まる中で、地元に関係する漫画家の皆さんにもっと親しんでほしい」と話す。

 今回は盛岡市出身・在住の田中美菜子さん、札幌市出身で盛岡市在住の竹谷州史さん、盛岡市出身で雫石町在住のそのだつくしさんの3人を紹介。「コミックいわて」に掲載された作品など、盛岡を題材にした作品を中心に作者が選定し、複製原画1人6点、計18点を展示する。そのほか、代表作などの生原画、3人によるQ&Aコーナー、漫画事情解説などのパネルを展示。3人が今回の展示のために描き下ろした「啄木と賢治」や「盛岡三大麺」をテーマにした作品も展示する。

 鐙さんは「大人から子どもまで楽しめる企画展だと思うが、特に大人の皆さんが立ち止まってじっと読んでいる姿を見るとうれしくなる」と話し、「『青春館』で漫画メインの展示をするのは、もしかすると初めてかもしれない。ぜひ足を運んで、実際に見て作品を楽しんで、漫画家の皆さんについて知ってもらいたい」と呼び掛ける。

 開催時間は10時~17時。第2火曜休館(2月10日はイベント準備のため12時から閉鎖)。観覧無料。4月15日まで。

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