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さわや書店がオリジナル布ブックカバー 書店員のエプロン使い

「エプロン生地のしっかりとした手触りがポイント」とPRする栗澤さん

「エプロン生地のしっかりとした手触りがポイント」とPRする栗澤さん

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 「さわや書店」(盛岡市大通2)は11月23日、書店員が身に着けているエプロンを使用したオリジナルブックカバーを発売する。

素材になったエプロンとブックカバー。左がモスグリーン、右がネイビー

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 同社は1947(昭和22)年に創業し、今年で70年を迎える。県内に9店舗を展開し、「街の書店」として多くの市民から愛されるほか、ツイッターを通したPRや独自の企画で全国からも注目を集めている。

 同社外商部兼商品管理部の栗澤順一さんは「全国から見たら、地方の小さな本屋にしか過ぎない。だからこそメッセージを発信する方法を工夫していかなければならない。スタッフが自由にできる環境があって、いろいろなアイデアを持ち寄っているからこそ、今の形があると感じている」と話す。

 オリジナルブックカバーは70年の感謝の気持ちを込めて制作。素材には同店の書店員が実際に着用していたエプロンを採用した。毎日身に着けるエプロンは日常業務の中で傷みやすく、同店では数年に一度、一斉にモデルチェンジを行っているという。素材となったのは現在のエプロンの1つ前のモデルで、ネイビーの本体にモスグリーンの肩ひもが付いたデザインのもの。現役の書店員や歴代スタッフが着用し、モデルチェンジ後は倉庫に眠ったままになっていた。

 制作は、伝統工芸「裂き織り」を製造する「幸呼来(さっこら)Japan」が協力。エプロンを本体と肩ひもの2つの生地に分けて織り、しっかりとした手触りのカバーに仕上げた。色はネイビーとモスグリーンの2色で、大きさは文庫本サイズ。一つ一つ手作りのため、織り目の大きさや風合いがそれぞれ異なる。

 同店で配布している紙のブックカバーも70年を機にデザインを一新し、利用者から好評を得ているという。栗澤さんは「紙は劣化しやすく、ボロボロになって捨てられてしまいがち。長く愛してもらえればという思いを込めた」と話し、「書店員の思いが詰まったエプロンが形を変えて、『さわや』らしいオリジナルブックカバーが生まれた。これからも街の書店として、地元の皆さんと協力していきたい。良かったら手に取って」と呼び掛ける。

 価格は2,700円。140枚限定。さわや書店各店で取り扱う。

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