岩手県立図書館でミステリー作家展 岩手ゆかりの作家に焦点を当て

県内出身作家に関する資料が並ぶガラスケース

県内出身作家に関する資料が並ぶガラスケース

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 岩手県立図書館(盛岡市盛岡駅前西通1)4階展示コーナーで現在、企画展「岩手のミステリー作家たち」が行われている。

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 同展は、日本のミステリー小説の歴史と岩手ゆかりのミステリー作家に焦点を当てたもの。同館はこれまでも本にまつわる企画展示を行ってきたが、ミステリーに関するものは今回が初めて。幅広い年齢に読まれているミステリー作品を取り上げ、岩手にゆかりのあるミステリー作家について興味を持ってもらおうと企画した。

 今回は日本のミステリー小説の歴史に関する資料と共に岩手県出身の作家12人を紹介。同館所蔵の作品や資料151点と貸し出し可能な関連図書125点が並び、県内作家の作品だけではなく、ミステリー作品の代表作についても触れられる展示となっている。

 展示資料は、紫波町出身の作家、野村胡堂が書いた「銭形平次シリーズ」第1作「金色の処女(おとめ)」が掲載された雑誌「文芸春秋オール読物」の創刊号をはじめとする昭和初期の貴重なものが並ぶほか、現在も活躍を続ける10人の県内出身作家へのインタビューも掲示。作品が書かれた背景や作者の思いを通して、作品をより深く味わえるように工夫した。館外への貸し出しを行っているコーナーでは、ミステリー小説の歴史に関する資料や県内出身作家の作品、岩手が舞台となったミステリー作品を用意した。

 同館の担当者は「岩手出身の作家は多いが、ミステリー作家がいることはあまり知られていないように感じる。ミステリー好きの皆さんはもちろんだが、図書館に来て何を読もうか迷っている人にも見てもらいたい。ミステリーは難しいように思えるが、もっと身近に感じてほしい。ぜひ足を運んで」と呼びかける。

 開館時間は9時~20時。期間中、5月31日、6月30日は休館。7月9日まで。

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