盛岡・町家のお化け屋敷再び 今年は昭和のお化け大集合

ひっそりとたたずむ赤いコートの女性の正体は……?

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 もりおか町家物語館(盛岡市鉈屋町、TEL 019-654-2911)の大正蔵2階「時空(とき)の展示室」で7月29日から、オープン2周年記念企画「町家のお化け屋敷~昭和のおばけ大集合~」が開催される。

おもちゃ展示のコーナーからこちらを見つめる人影も

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 同館では昨年、オープン1周年記念企画として、同館名誉館長で盛岡在住の作家・高橋克彦さんがプロデュースした「ぼくらの時代お化け屋敷」を開催。昭和のお祭りに来ていた小屋掛けのお化け屋敷をコンセプトに、昔懐かしいお化けが登場した。今回も同じく昭和がテーマだが、コンセプトを一新。「口さけ女」や「トイレの花子さん」など、昭和に「活躍」し、都市伝説などで現代まで語り継がれるお化けたちが大集合する「同窓会的」お化け屋敷となっている。

 同館チーフプロデューサーの工藤雅弘さんは「最近のお化け屋敷のような大きな仕掛けはないが、じわじわと来る怖さが売り。無理に驚かすのではなく、子どもたちに楽しんでもらえるように考えた。お化けたちを面白く取り上げる作品も増え、子どもからの人気もある。そんなお化けたちが本来の姿で活躍するところを見てほしい」と話す。

 会場の仕掛けはスタッフの手作り。通路の広さやお化けの登場の仕方など昨年の課題を踏まえてよりパワーアップしたものになっている。今年の会場となる「時空の展示室」は、昔のおもちゃや映画ポスターなどを展示していたスペースで、常設展示を生かした仕掛けがも見どころの一つ。小さなスペースを生かした通路の狭さと迷路のようなルートも特徴。来場者はより近くでお化けに遭遇することになる。

 同館美術監督の長内努さんは「昨年とは会場もコンセプトも変わったので、全く違った面白さを感じてほしい。派手さはないが、次は何があるんだろうと考える想像力とドキドキで恐怖が増していくと思う。懐かしいお化けたちとの出会いをきっかけに、親子や祖父母との会話につながればうれしい。ぜひ何度でも遊びに来て」と呼び掛ける。

 営業時間は11時~18時(最終入場=17時30分)。入場料は、一般=600円、中学生以下=300円、未就学児無料。8月16日まで。

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