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盛岡と大船渡で共同開発 アワビ肝由来調味料「あわびの精」発売へ

「新商品の『あわびの精』、ぜひお試しを」と浅沼さん

「新商品の『あわびの精』、ぜひお試しを」と浅沼さん

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 野村海産(大船渡市、TEL 0192-42-2233)と浅沼醤油(しょうゆ)店(盛岡市中ノ橋通1、TEL 019-622-2580)は3月22日、アワビの肝(としろ)を使った調味料「あわびの精」を発売する。

「あわびの精(しょうゆ)」「あわびの精(ドレッシング)」各972円

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 野村海産は、三陸産のアワビやカキ、ホタテなどの販売をする水産加工会社。同社社長の野村誠一さんは、アワビの加工品「干鮑(かんぽう)」を作る際に大量に出てしまう肝の活用法について岩手大学地域連携推進センターに相談。しょうゆの製造販売を行う浅沼醤油店を紹介され、アワビの肝を使った新調味料「あわびの精」を共同開発した。

 「アワビの肝を使った魚しょうは、全国的に見ても珍しいのでは」と浅沼醤油店社長の浅沼宏一さん。アサビの肝は臭みが出てしまうため一般には流通していないが、独自の製法で発酵、熟成させることで臭みを消してうま味を凝縮した製品に仕上げた。

 「あわびの精(ドレッシング)」と、「あわびの精(しょうゆ)」(以上972円)の2種類を発売する。日本酒との相性も良く、つまみや刺し身しょうゆにしても楽しめる。ドレッシングは、西麻布の名店アルポルトのオーナーシェフ片岡護さんがレシピを考案。2月に行われた復興シーフードショーでは農林水産大臣賞を受賞した。

 浅沼さんは「これを1滴垂らすだけでアサビの味が楽しめる名前負けしない商品になった。しょうゆは炊き込みごはんに使ってもおいしいので試してもらえれば」と話す。

 浅沼醤油店ほか、盛岡市内百貨店で販売する。

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