盛岡の喫茶店「響」が1周年 こだわりコーヒーと音楽を提供

「豆の味を大事に焙煎したコーヒーを味わってほしい」と店主の熱田さん

「豆の味を大事に焙煎したコーヒーを味わってほしい」と店主の熱田さん

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 盛岡の喫茶店「コーヒーの店 響」(盛岡市東緑が丘、TEL 019-613-3191)が1月、1周年を迎えた。

30年以上愛用のオーディオスピーカーを独り占めできる特等席も

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 オーナーの熱田純生さんは千葉県出身。昨年1月、大手コーヒーメーカーに34年間勤めた後、59歳で早期退職し、妻の実家がある盛岡に同店を開いた。会社員時代には豆の選定や買い付け、ブレンダーを担当し、コーヒー豆の知識は豊富だ。

 「会社を辞めた後、何をしようか考えていた。妻の両親が元気なうちに一緒に過ごしたいと思っていたので、資金面でも融通の利く盛岡でコーヒーのスキルを生かして喫茶店をやろうと思った」と熱田さん。一から始めた店のオープン初日は看板も出さず、ひっそりと始めた。約18坪の店内に15席を用意。

 熱田さんがカップテストで選び抜いた豆を、苦味と酸味のバランスが良くなるように自家焙煎(ばいせん)する。ストレートコーヒーはブラジル(400円)、インドネシア、グアテマラ、ケニア(以上500円)のほか、ブラジル、グアテマラ、ケニアをバランスよく配合したオリジナルブレンド(400円)を提供する。じっくり時間をかけて丁寧にハンドドリップする。

 趣味で集めて30年以上愛用してきたオーディオスピーカーも店内に設置。クラシック用にイギリス製のタンノイ、ジャズ用にアメリカ製のアルテックを使い分ける。音楽好きの客からの持ち込みやリクエストで曲をかけることも多い。スピーカーの前には音楽を堪能できる特等席も。

 オープンから1年で店の常連客もできた。店で20年ぶりに再会する人たちを見守ったこともある。「気楽にやっているので、コーヒーと音楽をゆっくり味わってほしい」と話す。

 営業時間は11時~20時。水曜・木曜定休。

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