盛岡市、ふるさと納税の返礼品開始へ

市民税課がある盛岡市役所本館

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 盛岡市は今年9月から、ふるさと納税の返礼品の贈呈を始める。

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 ふるさと納税制度は「自分が生まれ育ったふるさとに貢献できる制度」「自分が応援したい自治体に貢献できる制度」として創られたもの。盛岡市では同制度を生かし、「もりおか元気応援寄付金」として支援を募り、産業振興や福祉、環境整備などより良い街づくりに活用してきた。これまで寄付に対する返礼品の贈呈は行っていなかったが、市の魅力や特産品のPRとふるさと納税の増額を図るため返礼品を導入することとなった。

 市民税課の加藤智之さんは「東北各地や県内でも多くの自治体が特産品などの提供を実施している。ふるさと納税制度を活用される人からも『自分が希望した事業に活用してほしいという気持ちが大事』という声のほかに、『返礼品を用意してもいいのではないか』という声もあった。そこで、市の魅力をもっと情報発信し、少しでもご協力してもらえればと思い、返礼品を導入することとなった」と話す。

 返礼品についてはまだイメージ段階だというが、コメやリンゴ、牛肉などの農畜産品、麺類や酒類などの食品、南部鉄器やホームスパンなど工芸品のほか、温泉宿泊券やキャンプ体験、北上川ゴムボート下りなどの各種イベントに招待する観光体験に関わるものが挙げられている。盛岡ブランドの特産品や独自のイベントを体験してもらうことで情報発信し、盛岡に足を運ぶきっかけにつなげていく。

 返礼品の贈呈は1万円以上の寄付をした個人と市へ寄付をした市民が対象。今まで通り寄付金の使途も選べるが、項目内容の見直しや変更も行っていく。現在各課で受け付けている個人からの寄付金の窓口も、今後は市民税課とインターネットサイトに限定していく予定。

 9月からの開始に向け、ホームページやパンフレットでPRも行っていくという。加藤さんは「盛岡をふるさとと思ってくださる皆さまのために、期待に応えられるようなものを贈呈できるように、これからアイデアを絞っていく。楽しみに待ってほしい」と呼び掛ける。

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