NHK盛岡制作、ローカル版「みんなのうた」が話題に-挿絵は盛岡の中学生が担当

「手と手」のワンシーン。イラストは中学生の石川美咲さん(盛岡市在住)が描いた

「手と手」のワンシーン。イラストは中学生の石川美咲さん(盛岡市在住)が描いた

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 NHK盛岡放送局(盛岡市上田4)が現在放送する「いわてみんなのうた」が話題を集めている。

「手と手」の別のワンシーン

 10月中旬から総合テレビとラジオ第1、FMで放送を始めた同番組は、同局の放送開始70周年を記念して制作した「僕のタカラモノ」と「手と手」の2曲の歌を放送するもの。歌うのはいずれも岩手県出身のマンドリンシンガー清心(きよみ)さんで、作詞・作曲も担当する。

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 これら2曲が生まれたのは、今年7月に清心さんが同局の番組でナレーションを務めたのがきっかけ。番組スタッフらと制作の合間に話をする中で、「岩手を応援する歌を作りたい」と心境を伝えたところ、「ならば70周年に合わせて」と話はトントン拍子に進んだという。

 「僕のタカラモノ」は岩手山や北上川など岩手の自然や風土をイメージした内容の歌詞で、「手と手」は人のぬくもりや優しさを表現した。それぞれ2分半程度にまとめることで、放送時間枠の5分番組とした。

 番組では「手と手」の場面で挿絵のイラストを、盛岡市内の中学校に通う石川美咲さんに依頼した。石川さんは2006年に障がいを持つ2歳年下の弟について描いた絵本「ねっ、やまちゃん」を発行。ボランティアを巻き込んだ形での出版は、県内ほかで4,000部以上を売り上げるなどして話題になっていた。作曲を手がけた清心さんは10月、番組スタッフとともに石川さんの自宅を訪れ、番組の完成と放送開始を報告した。

 同局の山口一吉(土に口の吉)放送部長「『みんなのうた』はNHKが全国で放送する歌番組だが、この番組のように、ローカルが単独で楽曲を制作し『みんなのうた』として放送するのは初めてのことだと思う」とし、「番組で流れる2曲については、視聴者からの問い合せもあるようだ。CDとして発売するかは未定だが、そうなればうれしいこと」と話す。

 現在の放送時間は、総合テレビ=10時55分~、教育テレビ=7時40分~・16時15分~、ラジオ第1・FM=11時55分~。いずれも5分間。

 12月26日には、同局制作の情報番組「ひるっコいわて」の総集編に清心さんがゲスト出演することも決まっている。