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陸前高田を旅するガイドブック「だいぶそこまで」 学生に向けて魅力発信

「読んで『楽しい』と思ったらぜひ陸前高田へ」と呼び掛ける嘉村さん

「読んで『楽しい』と思ったらぜひ陸前高田へ」と呼び掛ける嘉村さん

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 岩手大学の学生と教員による陸前高田市応援チーム「岩大E_code」は3月1日、陸前高田市を紹介する冊子「だいぶそこまで」の配布を始めた。

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 同団体ではこれまでも、「たかたび」や「いいことマップ」など、陸前高田を紹介する無料情報誌を発行している。これまでは陸前高田を訪れる人全般に向けたものだったが、今回はターゲットを学生に絞り、「県内内陸部に住む学生向けの内容」をコンセプトに制作。親しみやすく手に取りやすい内容とデザインのフリーマガジンに仕上げた。

 A4判26ページ、オールカラー。陸前高田市の人口や地形、風土などを紹介するコラム、ルートで店舗を紹介する特集ページが続く。今回は春に合わせ「ファッション」や「おしゃれ」をテーマに取り上げた。後半は学生の一人旅リポートや旅の準備に役立つ情報、宿泊情報やアクセスマップも掲載。初めて同市を旅する人や旅行に不慣れな学生に向けた情報を中心にまとめた。

 制作に関わった同大人文社会科学部3年の嘉村祐人さんは「沿岸地域は遠いというイメージが強い。交通手段も限られ、現地の情報もあまり知らない学生にとっては少し行きづらい。実際に陸前高田に足を運んでみると、物理的には遠いが精神的には近い場所だと感じている。被災地だからではなく、岩手の地域として魅力的で好きな場所。遠いというイメージを少しでもなくせたら」と話す。

 今後も定期的に発行する予定。学生たちを支える同学部五味壮平准教授は「陸前高田に興味を持った人にたちに、これからも見守って、つながり続けてほしい。この先ずっと続く関係を多くの人に築いてもらいたい」と期待を寄せる。

 岩手大学構内やMOSSビルなどの盛岡市内各所、陸前高田市内で配布。最新情報はフェイスブックやツイッターで確認できる。

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