岩手県立図書館で2年に一度の「啄木資料展」-「一握の砂」初版本も公開

短歌を三行書き(分かち書き)で表したことで、当時一世を風靡した「一握の砂」の初版本

短歌を三行書き(分かち書き)で表したことで、当時一世を風靡した「一握の砂」の初版本

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 岩手県立図書館(盛岡駅西通)で現在、歌人・石川啄木の資料を集めた「啄木資料展」が行われている。

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 「一握の砂」の発行100周年を記念して企画された同展。岩手が生んだ作家、宮澤賢治と石川啄木を網羅的に収集する同館が毎年交互に実施する企画展で、今回が29回目。

 2008年の前回から今年7月までの2年間に発行された啄木に関する書籍や資料を75点展示するほか、啄木と親交の深かった言語学者・金田一京介との友情を100点以上の文献から読み解く内容。

 歌集「一握の砂」の初版本や啄木が後に深く関わった文芸誌「明星」、19歳の時に発行した処女作「あこがれ」など、貴重な資料を公開する。

 企画を担当した永塚さんは「(2年に一度に行う)この展示を楽しみに来る人も多い。このような時代だからこそ、貧しく波瀾(はらん)万丈な生き方をした啄木に共感する人は多いのでは」と話す。

 併せて、館内には「一握の砂」の中から好きな作品を選んで投稿するコーナーや金田一京助の孫でタレント活動も行う金田一秀穂さん(杏林大学教授)の著作を集めたコーナーも設ける。

 開館時間は9時~20時。観覧無料。今月29日まで。

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