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盛岡で「本の形の表現」の展示イベント始まる 思い思いの本115冊集まる

作者たちが思い思いに作った本が並ぶギャラリー内。ここに写るのはほんの一部

作者たちが思い思いに作った本が並ぶギャラリー内。ここに写るのはほんの一部

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 「Cyg art gallery(シグ アートギャラリー)」(菜園1)で現在、東北ゆかりの作者らによる手作り本を展示販売するイベント「ART BOOK TERMINAL TOHOKU(ABTT) 2022」が開かれている。

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 2012(平成24)年に「ZINE STOP TOHOKU」というタイトルで始まった同イベント。2014(平成26)年から現在の名称となって、今回で通算11回目を迎えた。「本や冊子の形式を使用した表現」または「表現を本や冊子の形式にしたもの」を対象とし、東北にゆかりがある作者から作品を募集。内容のジャンルは問わず、集まった作品は会場で展示・販売するほか、オンラインショップを通じて購入することもできる。

 今回は103組115冊の応募があり、名称が変わってから最多の出品数となった。オンラインショップでも販売しているため、全国からの問い合わせも増えているという。担当者の佐藤拓実さんは「毎年出品する人、今年が初めての人、数年置きに出品する人のタイミングが重なって作品数も増えた部分もあるが、夏のイベントとして定番化して知名度も高くなってきたのかなと思っている」と話す。

 出品する作者は同ギャラリーで展示経験があるアーティストから、デザインを学ぶ学生、絵画教室に通う子どもたちまで幅広く、内容もアート作品集や写真集、イラスト集、小説、漫画、批評、作者の趣味に関するものなど、さまざまな「本の形の表現」が一堂に介する。

 素材や形にこだわった作品も多く、表紙に特殊な素材を使ったものや、仕掛け付きの絵本、手のひらサイズの小さな本もある。「本の表現というのもさまざま。シンプルな作りももちろん魅力的で、素材や形からは作者のこだわりやユニークな発想を感じられる。子どもたちが出品してくれているのもうれしい」と佐藤さん。「機会があれば実物を手に取って見てもらいたい。お出かけのついでに立ち寄って、お気に入りの一冊を見つけて」と呼びかける。

 営業時間は10時~18時30分。入場無料。9月14日まで(8月23日は休業)。

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