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矢巾町に高速無線インターネット通信網「やはばWi-Fi」 住民の利便性向上

6月14日に行われた締結式での様子

6月14日に行われた締結式での様子

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 矢巾町と通信サービスなどを提供する民間企業「ウェルソック」(東京都)は6月14日、「インターネット接続サービス等を通じた高速無線通信網に係る連携協定」を締結した。

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 同町では町内の高速無線インターネット通信網「やはばWi-Fi」の整備を推進し、各地域の公民館やコミュニティセンター、小中学校などに無線アンテナ基地局の設置を進めてきた。現在45基で、町内の約7割の世帯をカバーする。

 アンテナ基地局の設置・運営を含めた7つの協定項目において「ウェルソック」との連携協定を締結。民間向けとして「やはばWi-Fi」を活用したインターネット接続サービスの提供も始めた。民間向けのサービスでは、各アンテナ基地局から半径300メートル対応エリア内で「やはばWi-Fi」を利用したインターネット接続サービスを低価格で提供。屋外で利用できる基本プランのほか、家庭内でも利用できるプランも用意する。

 町内で高速無線インターネット通信環境の整備を進める背景には、コロナ禍による「新しい生活様式」があるほか、公共施設などへのWi-Fi環境整備の遅れがあるという。協定項目の中には、災害時など緊急時におけるインターネット接続サービスの開放に関する内容がある。

 高橋昌造矢巾町長は「コロナ禍におけるテレワークやオンライン授業など、インターネット環境が非常に重要になってきている。さまざまな課題がある中で、より自由にインターネットを使いたいという町民の要望に応えていくために、民間企業の力を借りて整備を進めていく。今後は町民や事業者に評価されるような、地域を支えるローカルネットワークとしてやはばWi-Fiを活用していきたい」と話した。

 ウェルソック代表取締役CEOの沼本浩さんは「コロナ禍の中で、日本は他国に比べてITや通信の分野において遅れていることが露呈したと思う。矢巾町が進める事業は日本の進歩に寄与する決断であり、連携協定に対して感謝と誇りを感じる。高速通信インフラが整備されることで、教育環境の向上や住民の安心安全にもつながる。地域振興の力になりたい」と意気込んだ。

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