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「もりおかまち歩きマガジン」が発刊 コロナ禍で外を歩く楽しみ再発見

まち歩きマガジン「盛岡食いしん爺のまちを歩けば」表紙

まち歩きマガジン「盛岡食いしん爺のまちを歩けば」表紙

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 八幡創活サポートセンターと杜陵高速印刷が立ち上げた「もりおか・まち歩き推進プロジェクト」が、盛岡での「まち歩き」を勧めるまち歩きマガジン「盛岡食いしん爺のまちを歩けば」を発行した。

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 「もりおか・まち歩き推進プロジェクト」はコロナ禍の中でも「まち歩き」を推進しようと、盛岡市の補助金を活用しながら昨年11月に立ち上げ。実際に街の中を歩いて回るイベントやSNS・ラジオ放送を通じた発信など、「まち歩き」の楽しさを紹介してきた。

 プロジェクトのまとめの一つとして発行したのがまち歩きマガジン「盛岡食いしん爺のまちを歩けば」。同書の企画編集は市内の飲食店での食べ歩きや盛岡での暮らしをつづるブログ「盛岡食いしん爺日記」の著者で「食いしん爺」こと千葉芳幸さんが担当し、ライターとしても加わる。千葉さんは「コロナ禍で何ができるかなと考えた時に、家に閉じこもりがちになっている自分に気付いた。盛岡は歩いて楽しめる街と表現されていることもあり、外を歩けば盛岡を楽しめるんじゃないかと思った」と話す。

 同書では肴町・中の橋周辺や桜山かいわいなどを中心に取材。神社巡りや中津川沿い、盛岡城跡公園内を歩く散策コースも紹介している。紙面は写真を多く使用し、「まち歩き」をテーマにしていることから街の景観を写したものをメインに選んでいる。店構えや街並み、路地裏の様子、自然などあまり目に付かないような場所を撮影した写真を掲載し、読むだけで街を歩いているような雰囲気を出す。実際に街歩きをした時には普段注目しないポイントを見てもらいたいという思いを込める。

 ライターには旅行業者や学生、盛岡好きの県外在住者も加わる。プロの視点でお薦めするコースや、若者ならでは新しい発見など立場が違う人の視点を取り入れることで、それぞれが歩いてみて感じたことや魅力を伝える。「今まで自分がいかに盛岡の中を歩いていなかったか実感した」と千葉さん。「特に中津川沿いの散策は大きな発見があった。例えばサケの遡上(そじょう)。橋の上から見るのと、川の側で見るのとでは全く違う。こういう発見があるとワクワクする」と振り返る。

 今回のマガジンは地域を限定しているが、今後は定期的なマガジンとして市内のほかのエリアを紹介するとともに、観光用のマップやパンフレット、市外のエリアとの連携を可能にしていく目標もある。

 千葉さんは「普段着のまま出掛けられる場所を紹介したい。『街を歩くぞ』と意気込むより、まずは買い物に行くついでに街なかを歩いてみたり、違うルートを選んだりしてほしい。何かとストレスや不安やモヤモヤがたまりやすい状況だが、外に出て歩くだけでも気持ちが晴れて運動にもなる。このマガジンが盛岡を訪ね歩く手掛かりになれば」と呼び掛ける。

 B5判、52ページ。価格は880円。盛岡市内では「東山堂」肴町本店・川徳店・三ツ割店・都南店・イオン盛岡南店・イオン前潟店、「さわや書店」本店・フェザン店、エムズエクスポ盛岡店、もりおか歴史文化館など、インターネット販売は「いわてイーハトーブ書店」などで取り扱う。

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