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「盛岡ブランドフォーラム2020~autumn~」開催へ 小説「雲を紡ぐ」作者招いて

盛岡ブランドフォーラム2020~autumn~のロゴ画像

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 「盛岡ブランドフォーラム2020~autumn~」が11月15日、「盛岡劇場」メインホール(盛岡市松尾町)で開催される。

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 盛岡市は2006(平成18)年1月に「盛岡ブランド宣言」を行い、以来、盛岡での暮らしの中から生まれた価値や魅力を市の内外へ発信する取り組みを行っている。その一環として、市と盛岡ブランド市民推進委員会が毎年度共催で実施。テーマを設けたトークセッションや講演などを行い、市民に盛岡への愛着を高めるきっかけづくりを行っている。

 本年度は盛岡を舞台にした小説「雲を紡ぐ」の作者・伊吹有喜さんをゲストに招く。「雲を紡ぐ」は、いじめが原因で学校へ行けなくなってしまった高校生・美緒が主人公。美緒の心のよりどころとして、盛岡の伝統工芸「ホームスパン」の赤いショールが登場する。このショールをめぐって母親と口論になった美緒は家出し、盛岡でホームスパン職人をしている祖父の元へ向かう。

 物語には「ホームスパン」のほか盛岡の風景や喫茶店、名物などが登場。伊吹さんもこの小説をきっかけに、取材のために何度も盛岡を訪れていたという。市都市戦略室の担当者は「『雲を紡ぐ』は盛岡ブランド尽くしの作品だと思う。盛岡を好きな人がいて、こんなに盛岡びいきのすてきな作品を書いてくれているというのが何よりもうれしい」と話す。

 当日は「歩いて紡いで もりおか暮らし物語」と題したトークセッションを行う。聞き手には、盛岡のミニコミ誌「てくり」を手掛ける「まちの編集室」の水野ひろ子さんを迎え、盛岡の街やホームスパンの映像を見ながら、伊吹さんが作品に込めた思いや盛岡の魅力を聞く。事前に募集した質問に答える「伊吹さんへの質問箱」のコーナーも用意する。

 「雲を紡ぐ」は第163回直木賞候補作にも選出され、県内外から注目も集める。今回のブランドフォーラムの様子はアーカイブとして、後日、動画配信サイト「ユーチューブ」の盛岡市公式チャンネルで配信する予定。

 担当者は「市内には職人さんがいる工房や、個性豊かな喫茶店がたくさんがあるが、立ち寄りづらいという人も多いと思う。この一冊は盛岡の街を巡るハードルを下げてくれる役割もあると感じていて、物語をきっかけに市内のさまざまな場所を訪れてみてほしい。若い世代の皆さんにも、作品とフォーラムを楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。

 開催時間は14時~15時30分(13時受け付け開始)。入場無料。定員は200人。参加には事前申し込みが必要。申し込みは市ホームページの専用フォームか往復はがきで受け付ける。

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