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紫波町で映画復興へのチャリティー付き上映会 「今こそ明るく笑える映画を」

「映画を見て、一緒に笑って、驚いて、感動しましょう」と小田中さん

「映画を見て、一緒に笑って、驚いて、感動しましょう」と小田中さん

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 紫波町の「オガールプラザ」2階大スタジオで7月26日、「第17回 シワキネマ上映会 SAVE the CINEMA 応援チャリティー上映『バンデッドQ 《オリジナル長尺版》』」が行われる。

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 シワキネマは紫波町に在住・勤務するメンバーで構成された映画上映団体。年に数回映画の上映会を企画し、今回で17回目となる。本来は春の上映会を考えていたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け延期。感染症対策を実施した上で開催する。

 今回の上映会は映画復興への応援チャリティー上映とし、収益の一部を感染症の影響を受ける小規模映画館への支援を行う「SAVE the CINEMA『ミニシアターを救え!』プロジェクト」へ寄付する。上映はマスクの着用、入場時の手指消毒、密集の回避などの対策を行うほか、途中入場を不可とし、当日券の販売も行わない。

 同団体の代表・小田中卓也さんは「しばらく上映会を開くことや、映画館へ足を運ぶのは難しいのではないかと考えていた。まさか開催できるなんて、本当にうれしい限り」と話す。「久しぶりに映画館へ行って感じたのは、まだまだ人が戻っていない現状。上映作品も新作ではなく旧作が多い。何か映画復興に協力できればという思い」とも。

 上映する作品は1981年製作のテリー・ギリアム監督作品「バンデッドQ」。日本での劇場公開版ではエンディングの一部がカットされていたが今回は長尺版で上映する。主人公の少年・ケビンが6人の不思議な小人と共に時空を超えて旅をする大冒険SFファンタジー作品となっている。当初は上映作品を変更する考えもあったが、「久しぶりに見るなら明るいコメディーで、笑ったり、驚いたり、感動したりできるものを」と、延期前と作品を変えないことを決めた。

 映画の上映終了後には、花巻を舞台にした映画「ネクタイを締めた百姓一揆」の監督・河野ジベ太さん、宮古市「みやこ映画生活協同組合」の櫛桁一則さん、シワキネマの小田中さんの3人によるトークイベントも実施。映画を作る人・見せる側の人・見る人のそれぞれの立場から、「バンデッドQ」という作品や、映画の現状などについて話す。

 小田中さんは「このような状況で映画館に行くことをちゅうちょする人もいると思う。いろんな人が映画館という空間で、1つのスクリーンを見て、同じ作品を見るという体験こそが『映画』だと思う。物理的な距離があっても、共に作品の世界に飛び込むということは変わらない。映画とういう体験を楽しんでもらえる上映会にしたい」と呼び掛ける。

 当日は15時スタート。前売り券は1,200円。50枚限定。オガールプラザ内情報交流館総合案内で販売する。

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