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第1回河南地区まちづくりシンポジウム開催へ 地域の未来を共に見据えて

「かなかな会議vol.1」のロゴ画像

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 第1回河南地区まちづくりシンポジウム「かなかな会議vol.1」が7月22日、「盛岡劇場」メインホール(盛岡市松尾町)で開催される。

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 シンポジウム開催の背景には、「盛岡バスセンター」の再整備に続いて同地区での再開発事業が立ち上がっていることがある。市の代理人として盛岡バスセンター整備事業を進める「盛岡地域交流センター」と、地元商店街や地域住民有志らで構成する「盛岡バスセンターおよび周辺地区活性化協議会」では、新施設の整備に向けて共に協議を続けてきた。

 今年に入り、商業施設「ななっく」跡地の再開発を行う「monaka(もなか)プロジェクト」、「岩手銀行グループ」による地域活性化事業と、河南地区で行われるまちづくり事業の発表が相次いだ。それをきっかけに協議会側が開発主体に声を掛け、4者が情報交換や交流を行う機会が増えていったという。

 そこで、地域住民や事業者に向けて河南地区で始まっている動きや未来について伝えようとシンポジウムを企画。昨年末から準備を進めてきた。「盛岡地域交流センター」の担当者は「バスセンターの再整備事業がスタートした頃には、こんな大きな動きが続くと思わなかった」と話す。「河南地区でこういう活発な動きがあるというのを地域の皆さんに知らせ、多くの人と共に考えていく機会にできればと思う」とも。

 「盛岡バスセンターおよび周辺地区活性化協議会」メンバーの佐々木大さんは「バスセンターの解体、『ななっく』の閉店、そして隣の地区ではあるが岩手医大の移転と中心市街地に大きな動きが続き、ここにきて新型コロナウイルス感染症の流行。河南地区でもさまざまな影響があった。ここを乗り越えれば、河南地区に注目が集まり、次の未来へも展望が開けているということを発信したい」と話す。

 シンポジウムは「盛岡バスセンターおよび周辺地区活性化協議会」、盛岡バスセンター再整備事業に関わる「盛岡地域交流センター」と「盛岡ローカルハブ」、旧ななっく跡地の再開発「monakaプロジェクト」、岩手銀行グループによる地域活性化事業に関わる「岩手銀行」と「manorda(マノルダ)いわて」が主催。各事業体がどんなことを考え、どんなことをするのか自己紹介をしながら、河南地区の今後について意見交換を行う。

 新型コロナウイルス感染症対策のため、入場者数を200人に限定。事前登録者のみ入場可能とした。7月1日に登録受付がスタートすると、2日には登録者数が100人を超え、担当者らは関心や注目の高さに驚いたという。今後も各事業の進捗(しんちょく)などに合わせて継続して開催する考えもある。

 タイトルの「かなかな会議」は、「どうなるのかな みんなのかなん?」というフレーズから取った。シンポジウムの説明には「さあ、河南地区さん、いよいよ出番ですよ!!」という言葉も並ぶ。佐々木さんは「ようやく河南地区の出番がやって来た、行くぞ、というような気持ち。事業者の皆さんと未来を共有するとともに、地区で生活する皆さんにも自分が暮らす街で何が起こるのか知って感じてほしい。いろいろと制約がある中だが、参加してもらえれば」と呼び掛ける。

 事前登録は「盛岡バスセンターおよび周辺地区活性化協議会」のホームページ、またはチラシに記載された申込書に記入の上、ファクス(019-625-1516)か持参で受け付ける。締め切りは7月15日。人数上限になり次第終了。

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