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盛岡で震災追悼行事「祈りの灯火」今年も 震災から8年、「伝える努力続けて」

「祈りの灯火2018」の様子

「祈りの灯火2018」の様子

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 東日本大震災8周年行事「祈りの灯火(ともしび)2019~広がれ!つながれ!明日に向かって!~」が3月11日、もりおか歴史文化館前広場などで開催される。

「もりおか復興支援センター」での「灯籠組立会」の様子

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 盛岡広域首長懇談会が主催する追悼行事「復興への誓い」の一環として開催される同イベント。「もりおか歴史文化館前広場」をメイン会場に、桜山神社、東大通商店街などに、県内や全国各地から寄せられた手作りの牛乳パック灯籠を並べて火をともし、被災地の復興と犠牲者の鎮魂、被災者の心の平安を祈る。今年は約1万個の灯籠が点灯する予定。

 当日は16時50分からメイン会場で点灯式を実施。同会場では合唱や演奏などのステージイベントも行われ、三陸の名産や復興商品を販売する復興マーケット、復興屋台が出店する。「もりおか歴史文化館」の館内では、盛岡に避難した被災者らが語り部となる「震災語り部に聞く~3.11あの日から~」を開催するほか、牛乳パック灯籠の製作会と復興支援活動のパネル展示も行われる。当初予定していた大船渡から大槌、大槌から盛岡を走る「185キロ 追悼ラン」は、ランナー・江本英卓さんのけがにより中止となった。

 現在は開催前日と当日の準備作業、終了後の片付け・清掃作業を行うボランティアを募集している。開催前日は会場や灯籠の準備、当日は灯籠の点灯と片付け、終了後の16日と17日は灯籠などの片付け、ガラス瓶の清掃作業などを行う。各日とも都合の良い時間帯のみ参加でき、詳細はホームページに掲載。メールもしくは電話で受け付ける。

 2月22日、3月1日・8日の10時~12時、3月9日・10日の10時~20時には「もりおか復興支援センター」で牛乳パック灯籠の組み立て会も行う。実行委員会事務局の金野万里さんは「今年は月曜の開催なので人手不足が少し心配。灯籠も5000個近い組み立てがあるので、皆さんの力を貸してもらえれば」と呼び掛ける。

 今年で震災から8年が経過し、風化を懸念する声も上がっている。金野さんは「灯籠の製作でいろいろな場所を訪れるが、『忘れてはいけない』という強い思いを感じる」と話し、「昨年は災害が続いた。そんな今だからこそ、震災の教訓を生かす時になっている。8年が経ち、震災のことを伝えていく時期に移り変わっているように思う。これからも伝える努力を続けたい」とも。

 開催時間は13時~19時。

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