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盛岡・肴町に「まちなかDIYスペース」 地域に根差した気軽な作業場に

「KITENE」入り口。大きな作業台と広いスペースが迎える

「KITENE」入り口。大きな作業台と広いスペースが迎える

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 家庭用品などを取り扱う「肴町ホームセンター」(盛岡市肴町)が2階部分に、DIYスペース「KITENE(きてね)」を開設した。

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 電動工具や用具を貸し出し、利用者が木工品の製作や家具の組み立て、工作などに利用できる。開設するきっかけとなったのは、「肴町商店街振興組合青年部」が行う「ベンチプロジェクト」。肴町商店街アーケード内で人の滞留を増やすため、県産材を作った木製ベンチを作り設置するプロジェクトで、ベンチを製作する際に街の中に広いスペースがないことに気付いたという。

 その後、プロジェクトメンバーからの「ホームセンターの中で作業ができれば」というアイデアを取り入れ、作業スペースの開設に向けて昨年秋ごろから、2階売り場部分の一画の改装を始めた。「KITENE」という名前は、「来てね」という意味に合わせ、木材の「木」、手作業や手仕事の「手」、地域に根を張るの「根」から名付けた。

 同社社長の齋藤健吾さんは「この辺りにもマンションも増え、家で作業できるスペースが確保しづらい。私も自宅のベランダでのこぎりを使ってみたら、思ったより音が響いて驚いた。広さはもちろん、音や汚れ、工具の準備などほしい設備がそろった場所があればと感じていた」と話す。

 スペースには県産材を使った4つの作業台と窓に面したカウンターテーブルを設置。大きなものの組み立てや工具を使った作業は作業台、小さな工作や完成品の鑑賞、計算や設計などにカウンターをそれぞれ使えるようにした。工具は30種類以上の電動工具のほか、のこぎりや金づち、ドライバーといった工具類・機械類などをそろえる。スペースは1時間単位で貸し出しとなり、工具の使用は無料。木材や塗料、ねじなどの消耗品は購入する仕組みで、大きな木材を切るカッティングルームも用意する。今後は利用者の声に合わせて工具などを増やしていく予定。

 DIYだけではなく、手芸のような細かい作業、ワークショップ、会議や打ち合わせの場所としての利用も薦める。齋藤さんは「その時のニーズに合わせて変化できるような『未完成さ』は残していきたいと思う。老若男女、誰でも気軽に利用できるスペースを目指したい。KITENEに来てね」と呼び掛ける。

 営業時間は9時50分~18時30分。料金は1時間500円。問い合わせはホームセンター(TEL 019-623-6311)まで。

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