盛岡の塗装会社が一般公開型社内大学 2期目はボリュームアップ

昨年行われた「たのしむユニバーシティ」の様子

昨年行われた「たのしむユニバーシティ」の様子

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 「川上塗装工業」(盛岡市三ツ割3)が行う一般公開型社内大学「たのしむユニバーシティ」の2期目が4月20日からスタートした。

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 「社内大学」は、企業が社員育成のためにさまざまな講座などを開設する研修制度のこと。同社の社内大学「たのしむユニバーシティ」は昨年4月にスタート。同社専務の川上冴華さんは、自身が参加していたセミナーで社内大学の存在を知った。川上さんは「大企業には社内で学べる仕組みが当たり前にある。小さな会社にも社内大学があればと思った。スタッフの人数が少ないからこそ、1人1人の底上げがしたいという考えが導入を決めるきっかけ」と話す。

 社員が積極的に参加しやすいよう、「楽しく、ためになる講座」を目指し内容にも一工夫。「視野を広げる」をテーマに、「若者との接し方」「インターネット動画」「世界経済」などバラエティーに富んだ題材を取り入れた。偶数月には社員だけではなく、講座に興味がある人であれば誰でも参加できる一般公開型の形式を取る。地域の人や中小企業の仲間と共に学ぶ場にしたいという思いで始めた一般公開だったが、社員の緊張感を保つ要因にもなった。取り組みは好評で、昨年行われた全5回の講座全てに出席した一般参加者もいるという。

 2期目となる本年度は「視野を倍に広げる」という意味を込めて、講座の時間を48分から倍の96分へ拡大。1回目のテーマは医療で、今後もカラーデザイン・料理・セルフブランディングなどさまざまな題材の講座が続く。講師の中には社内大学の取り組みを聞き、「講師がしたい」と声を掛けてきた人もいる。

 社内大学について川上さんは「塗装・建築業のイメージを変えるきっかけにもなるのでは」と考える。「塗装業と言われると少し怖いイメージを持たれがち。社内大学に対しては『塗装屋なのになぜ?』という声もあった。地域の皆さんに親しんでもらうためにも、ただの塗装屋ではいけないと感じている」と話し、「社内大学の一般公開は、『面白い話だから皆に聞かせたい』という気持ちで始めた。老若男女誰でも歓迎なので、興味があれば気軽に参加して」と呼び掛ける。

 講座によって会場・定員・参加費が異なる。申し込みはホームページのほか電話(TEL 019-601-4014)でも受け付ける。

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