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タウン誌「街もりおか」が創刊50周年 「飽きが来ない」盛岡の良さ伝え続け

7代目編集長の斎藤純さん。手に持っているのは創刊号(左)と最新601号(右)

7代目編集長の斎藤純さん。手に持っているのは創刊号(左)と最新601号(右)

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 杜(もり)の都社(盛岡市本町通2)が発行するタウン誌「街もりおか」が1月、創刊50周年を迎えた。

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 同誌は盛岡の文化や歴史、街の話題に関するエッセーや連載を中心とした月刊誌。初代編集長で作家の鈴木彦次郎さんがタウン誌の草分けといわれている1955(昭和30)年創刊の東京・銀座「銀座百点」を参考に1968(昭和43)年1月に創刊し、現在は日本で3番目に古いタウン誌とされている。創刊以来、1号も休むことなく発行を続け、昨年12月号で通巻600号を達成。原稿の執筆には盛岡にゆかりのある人が多く関わり、横開きのB6判という独特の形や、地域の商店や企業などが「会員」となり会費で運営を支えるスタイルは50年間変わっていない。

 7代目編集長を務めるのは作家の斎藤純さん。2008年に就任してから10年間、これまでと同じ形を保ちながら新しい書き手の発掘を続けてきた。斎藤さんは「50年同じ街を取り上げているのにそれでも続いている。それは世代によって街の見方が変わっっている証拠だと思う。時代の移り変わりと、その時代が分かる内容を載せることが大事だと感じている」と話し、「だから飽きが来ないところが盛岡の良さ」とも。

 1月に発行された601号は創刊50周年記念特別号。普段の連載を休止し、達増拓也岩手県知事や南部家46代当主南部利文さん、作家の内館牧子さんをはじめ、盛岡にゆかりのある著名人らによる特別寄稿をメインに新しい原稿で特別号を構成した。今後は記念座談会の掲載や50年間に掲載された記事から選ぶベストエッセー集の出版も予定している。

 全国のタウン誌が徐々に発行終了していく中、同誌はこれからも現在のスタイルのまま発行を続けていく。斎藤さんは「執筆してくれる皆さんは、大声では言わないが盛岡が好きという人ばかり。その好きを伝えるのが私たちの仕事だと思っている。『街もりおか』をめくれば、その時代の盛岡の姿が見えるように、10年後、20年後の人たちのためにも文章で記録を残していきたい」と意気込む。

 価格は260円。市内書店などで取り扱うほか、定期購読も受け付ける。問い合わせは杜の都社(TEL 019-625-5835)まで。

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