盛岡・紺屋町番屋で「寄席」イベント再び リノベ活用に向けた社会実験

第1回のイベントの様子。夜の番屋に灯りが付くのは珍しい光景

第1回のイベントの様子。夜の番屋に灯りが付くのは珍しい光景

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 盛岡市の保存建造物「紺屋町番屋」(盛岡市紺屋町)で6月23日から、「盛岡紺屋町ひぶせ座 番屋×寄席」が開催される。

2階部分での寄席の様子

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 同イベントは、「紺屋町番屋リノベーションプロジェクト」が公民連携で行う社会実験として企画されたもの。普段は閉鎖されている紺屋町番屋の活用法を考え、周辺に古い建物が残る街並みや、「藤沢座」という芝居小屋があったという地域の歴史などと合わせて寄席として活用することを提案。かつては消防の屯所として使用されていたことから、「火伏(ひぶせ)」の名前を付けた。

 社会実験は今回で2回目となり、前回のイベントでは番屋2階の座敷を会場にした落語や民謡のほか、リノベーションに関するトークイベントを行い、好評を得たという。

 プロジェクト実行委員会の有坂民夫さんは「初めのイベントでは番屋の中に入れるということに驚く人が多かったように感じる。私は県外の出身なので、逆になぜ中を開放しないのだろうと不思議に思っていた。なじみある建物の違った魅力を知ってもらえたならうれしい」と話す。

 今回のイベントは23日から3日間にわたって開催。初日は前夜祭として音楽ライブと講談、24日と25日が寄席となり、落語と漫談、民謡、コントなどの昼夜2回公演を行う。番屋の1階部分ではフードマーケット「中津川マルシェ」を同時開催。地元の飲食店や周辺地域の店舗など約10店舗が出店する。

 有坂さんは「紺屋町の良いところは、新しいものと古いものが共存しているところ。落語や講談、音楽などの大衆演芸が集まる寄席は紺屋町にぴったりな空間だと思う。紺屋町番屋に再び火がともる。ぜひ、番屋の新しい歴史に参加して」と来場を呼び掛ける。

 イベント開催時間は、23日=17時~21時、24日=11時~21時、25日=11時~18時。チケット料金は、23日=2,500円、24日・25日=3,000円。定員は各回30人。詳しい出演者や公演時間、チケットの購入方法はフェイスブックページで確認できる。

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