岩手・八幡平で「地熱シンポジウム」 地熱発電50年を記念して

今年で運転開始から50年を迎える「松川地熱発電所」

今年で運転開始から50年を迎える「松川地熱発電所」

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 独立行政法人石油天然ガス・金属資源機構(JOGMEC)と八幡平市は9月16日、八幡平ロイヤルホテル(八幡平市松尾)で「地熱シンポジウムin八幡平」を開催する。

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 開催地となる同市は日本初の地熱発電所「松川地熱発電所」があり、「地熱のふるさと」ともいえる地域。同発電所が今年で運転開始から50年を迎え、同時に地熱発電の歴史も50年となることを記念し、シンポジウムを開催することとなった。「地熱発電の歴史と展望~半世紀を迎えた地熱発電~」と題し、地熱発電の歴史や地域との関わり方、未来の資源などについて考えていく。

 シンポジウムは2部構成。第1部では松川地熱発電所を中心とした地熱開発の歴史や地域との関わりについて有識者による基調講演を行う。第2部のトークセッション・パネルディスカッションには、田村正彦八幡平市長のほか、女優の紺野美沙子さん、岩手を中心に活動するローカルタレントのふじポンさん、コミュニティーデザイナーの山崎亮さんが出演。地熱発電と共生してきた同市の事例を振り返りながら、今後の発展について話し合う。地元の事業者や学生も参加し、地熱を利用した地域活性のアクションプランを発表する。

 翌17日には、シンポジウム参加者を対象に発電所や地熱利用施設を巡る「八幡平地熱ツアー」を実施。盛岡駅発着のAコースと八幡平ロイヤルホテル発着のBコースの2コースを用意し、地熱について知識がない人でも楽しく、分かりやすく学べるツアーとなっている。

 現在、一般参加者を募集している。シンポジウムの定員は250人で、参加無料。ツアーの定員は各コース40人を予定。

 同事務局担当者は「八幡平市は地熱発電をうまく地域に還元し発展してきた、日本の地熱発電のモデルになるような場所。松川地熱発電所のこれから、日本の地熱発電のこれからについて一緒に考えてみてほしい」と呼び掛ける。

 Aコースのみ昼食代1,000円が必要。ホームページから申し込める。応募多数の場合は抽選となり、結果は9月9日に当選者のみに連絡する。締め切りは9月5日。

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