岩手県立博物館でナイトミュージアム 暗闇で資料からのメッセージ探って

当日は展示室内の竪穴住居で当時の明るさを再現する

当日は展示室内の竪穴住居で当時の明るさを再現する

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 岩手県立博物館(盛岡市上田)で8月10日・11日、小・中学生を対象に閉館後の館内を見学する「ナイトミュージアム~くらやみの中から語りかける資料を探る~」が開かれる。

暗闇でブラックライトを当てると光る人工蛍石

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 夏休みに合わせ、子どもたちにより興味を持って博物館を楽しんでもらおうと、さまざまな催し物を行う「夏休みスペシャル企画」の一つとして初めて企画。「資料にとっての暗闇」にスポットを当て、単に開館時間を延長するのではなく、閉館後の薄暗い展示室を学芸員と歩き、暗闇だからこそ分かる特徴ある資料を探す。

 同館学芸第三課長の吉田充さんは「明るいうちにもたくさんの子どもたちが訪れるが、何となく資料を眺めて進んでしまい、じっくり見る機会はあまりないと思う。暗闇でどんな効果や特徴が見られるか、自分の目で確かめてほしい」と話す。

 当日は閉館後、照明を落とした総合展示室といわて自然史展示室を懐中電灯使って歩く。総合展示室では考古・歴史・民族の3分野、自然史展示室では生物と地質の2分野の5つの資料を見学。明るい時との違いや、暗くないと分からない特徴、部分的に光を当てた時に見えてくる特徴などについて、各分野の学芸員がそれぞれ解説する。

 ナイトミュージアム出発前には、現在開催中の企画展「古生代の大量絶滅と回復」を見学し、小中学生向けの展示解説会も行う。

 吉田さんは「夜の暗い博物館を見学できるのは貴重な機会。昼と夜で違う表情を見せる資料がたくさんある。家族や友達に暗闇で見た特徴を伝えて、改めて明るい時に見学に来るのも面白い。ぜひ参加して、闇の中から資料が語り掛ける声を伝えるメッセンジャーになってほしい」と呼び掛ける。

 入館料(310円)が必要。申し込みは7月26日~31日、来館と電話(TEL 019-661-2831)で受け付ける。定員は各日24人。詳しい要項や当日の持ち物などはホームページで確認できる。

※初掲載時、入館料に誤りがありました。訂正いたします。

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