矢巾町で「ちゃぶ台返し世界大会」 優勝は「俺だって恋したい!」

心の叫びと共にちゃぶ台を豪快に返す参加者

心の叫びと共にちゃぶ台を豪快に返す参加者

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 矢巾町のショッピングモール「アルコ」(矢巾町南矢幅)で6月25日、「第10回ちゃぶ台がえし世界大会」が開催された。

派手なパフォーマンスで会場を盛り上げるグループも登場

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 同大会は縦30センチ、横40センチ、高さ22センチのちゃぶ台を心の叫びとともにひっくり返し、上に載ったおもちゃのサンマの飛距離を競うもので、これまでの大会記録は9メートル20センチ。飛距離だけではなく、仮装やパフォーマンス、叫びの内容なども審査対象となる。

 大会に出場したのは全30組。老若男女が県内外から集まり、カナダから駆け付けた出場者も。実況はタレントのパンチ佐藤さんが担当し、出場者からは「運動会頑張るぞ」「ゲームが欲しい」といった子どもらしい願いから、「夫の家の墓には入りたくない」「ミスさんさになりたかった」など切実な叫びも飛び出した。中には、ジョン・レノンの仮装で派手なパフォーマンスを見せるグループもあり、会場は笑いに包まれた。

 優勝者は、山田町から出店のため訪れた松本龍太さん。「俺だって恋がしたい」という叫びと共に豪快にちゃぶ台を返し、サンマの飛距離は9メートル12センチと大会記録に迫り、会場を沸かせた。松本さんは「まさかこんなに飛ぶとは思わなかった」と驚いた様子。10回目記念の優勝賞品として、「南部赤松のちゃぶ台」が贈呈された。「もらったちゃぶ台は家族に自慢したい。思い切り叫んだので、いつか願いがかなって誰かと一緒に使えればいいな」とも。

 2014年の大会に復興支援のため熊本から岩手を訪れた派遣職員のチームも出場し、準優勝したつながりから、会場では出場者や観覧客へ募金の呼び掛けも行った。集まったお金は熊本県へ寄付する。

 10回目を終え、同大会の主催者は「やはば百笑倶楽部(くらぶ)」から同町商工会青年部へ引き継がれる。実行委員長の平野多佳子さんは「こんなに長く続くとは思わなかった。たくさんの人が参加して、盛り上げて、楽しんでくれたおかげ。本当にありがとうございます」と大会を締めくくった。

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