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岩手の現代アートを支えたギャラリー「30年展」−12人の作家が出品
「ギャラリー彩園子の30年展」が現在、「ギャラリーおでって」(盛岡市中ノ橋通1、TEL 019-604-3300)と「ギャラリー彩園子I・II」(上ノ橋町)の2会場で開催されている。4月28日に行われたオープニングイベントには、関係者や美術ファンら100人以上が駆け付けた。
同展は、岩手県出身や岩手を基盤に活躍する現代アートの作家や関係する有志ら14人で結成する「ギャラリー彩園子開廊30周年記念事業実行委員会」が企画したもの。同ギャラリーで「力をつけた」作家12人が平面や立体作品を出品するほか、これまでに開催された企画展の案内状や新聞記事、当時の会場の様子を写した写真などの資料を展示する。作品展は「ギャラリーおでって」、資料展は「ギャラリー彩園子」が会場となる。作品の出品はすべてボランティアによるもの。
出品作家は荒屋満男さん、宇田義久さん、大宮政郎さん、小笠原卓雄さん、菊池和好さん、岸伸介さん、小熊律子さん、佐賀勝美さん、田村晴樹さん、長谷川誠さん、本田健さん、山内正宣さん。
同ギャラリーは1978年の開廊以来、地方都市ながら民間で現代アートのギャラリーを30年にわたって運営。岩手出身や岩手を活動拠点とする作家らにとって数少ない発表の場として親しまれてきた。この地域で活動する無名の若手作家にとっては「登竜門」の場でもある同ギャラリー。この30年間に開催された展覧会は、すでに1,240回を数えるという。
作家で同委員会の委員長を務める小笠原卓雄さんは「現代美術だけで、ギャラリーを30年も続けていくことは、かなり大変なこと。東北地域を見渡しても、ここまでまとまって、しかも継続的にギャラリーを運営してこれたことは珍しい。充実した30年間だったと思う」と話す。
小笠原さんは「日本の現代アートは東京や大阪、京都などの大都市を中心に動いてきたが、盛岡はその動きには乗らない独自性の高い地域」とし、「ここから全国に打って出る作家をオーナーの村井さん(親子)は、上手にくみ取ってきたのだと思う。それは個展のみならず複数の作家を組み合わせる企画展にも表れている」と話している。
「回顧展ではあるが、今展を次の時代を見るための企画展としたい」と話す小笠原さん。今年の8月から9月にかけては、次の記念事業として「彩園子の50人展」も企画しているという。
開館時間と展示期間は、おでって=10時〜20時・5月6日まで、彩園子=10時〜19時・5月10日まで。観覧無料。
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