規格外のプリンを工場で直販-毎日価格が下がる正直販売が話題に

本社工場の一角に設けた直売所。販売員は置かないため、購入する際はインターホンで社員を呼び出す

本社工場の一角に設けた直売所。販売員は置かないため、購入する際はインターホンで社員を呼び出す

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 食品メーカーの工場敷地内にある直売所で販売されているプリンが、口コミで話題になっている。

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 話題になっているのは、洋生菓子の製造販売をする銀河食品工業(盛岡市黒川9、TEL 019-696-2323)が販売する「カップ入りプリン」。生産工程で容器に規定の分量が入らなかった不ぞろいのものなど、流通にのせられない「規格外品」を格安に直接販売する。しかも、賞味期限が近づくにつれて価格を下げる「正直販売」の値付けシステムが、周辺住民の口コミで広まった。

 直売所で提供するのは、同社のメーン商品「焼きプリン」のほか、「チーズプリン」「ホワイトプリン」「コーヒープリン」の4種類。例えば130円の「焼きプリン」は賞味期限が近づくにつれて90円、70円、40円、30円と毎日徐々に価格を下げていく仕組み。商品は、なくなり次第販売終了となる。

 同社営業部長の佐藤光彦さんは「プリンの製造過程では、容器に規定量が充てんされないなど、どうしても規格外の商品が出るもの。ただ、決して異物が混入しているわけではないので、中身は正規販売品とまったく同じ。ならば、本社工場の近隣住民に格安に提供することで、喜んでもらえると考えた。儲けは考えてない。あくまでも地域貢献に近い」と話す。「全体の生産量からすればごく少量だが、従来なら捨てていた廃棄物を減らすことで、環境にも優しくなれる」とも。

 同社はプリンの製造に岩泉町産の牛乳を100%使用し、「脱脂粉乳や凝固剤を一切使用せずに、牛乳と卵、砂糖だけで作る」(佐藤さん)ことから、2006年の創業以来、主に首都圏のスーパーや学校給食、病院などを相手に販路を広げている。「自然の甘さからか、取引先からは『味に飽きの来ないプリン』と好評をいただいている」(同)という。

 同直売所ではこのほかに、ふのりやだし昆布、すき昆布など海産物の加工食品など、取引業者などが扱う品も併せて格安に販売する。

 営業時間は11時~14時45分。日曜定休。

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