空き店舗の活性化に新手法「現代版家守」、立ち上げパーティーに50人

家守キックオフパーティでの事業説明の様子

家守キックオフパーティでの事業説明の様子

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 盛岡市の中心市街地活性化を目的とした空きビルや空き店舗の利用促進する現代版「家守(やもり)」業の事業開始を祝うキックオフパーティーが2月29日、盛岡市の三栄ビル(盛岡市菜園2)で行われた。

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 民間100%出資による事業体がまちづくり事業に乗り出したことから、県内外、各業界から50人を超える参加者が集まり、その関心の高さをうかがわせた。

 「現代版家守」事業は、市内や近隣で不動産業や建設業、運送業をの若手経営者3人が出資した合同会社「MORIOKA3rings LLC」(菜園2、TEL 019-623-0721)が運営する。

 会場で事業概要を説明した同社の岡崎正信さんは「『家守』は江戸時代に不在地主に代わって家屋を管理する、いわゆる店子(たなこをまとめる役割のこと。当時はいろいろな面倒事の相談も積極的にしていたことから、現代版家守は、いわば企業を育てる『インキュベーションマネージャー』といえる」と話し、「複数の(ビルや土地の)オーナーをまとめて独自性のある菜園エリアを形成していきたい」と意気込みをみせた。

 東洋大学大学院でPPP(民間が参加する公共サービスのあり方)による地域再生を学んだ岡崎さんは事業説明の中で、「同事業は『志と算盤の両立を目指す事業』である」点を強調。民間の力によるボランティアではない「採算性のあるまちづくり」への取り組みを独自の理論で展開した。

 同事業では「借り手良し、貸し手良し、中心市街地良し」をコンセプトに「人間中心のまち再生」を提案。「将来的には、盛岡市の中心市街地活性化を目的とした『盛岡家守ファンド』を創設したい」(岡崎さん)と締めくくった。

 同事業は、すでに同ビル2階にSOHO向けの貸事務所「MOFFICE」、3階に美容師やネイルアーティストなど美容業関係者を対象とした「ブース貸しスタイル」のスタイリストハウス「cut booth jam」を運営。現在、カラーコーディネーター1人とヘアースタイリスト2人が入居している。入居料は、MOFFICE=4万円~、cut booth jam=85,000円/月(共益費込み)。

作家の斎藤純さんが「北の国から自転車宣言」-NPOの講演で(盛岡経済新聞)岩手の地域ファンドが公募開始-運用益を事業の助成金に(盛岡経済新聞)秋田のまちづくりを考える「ヨルカイギ」-地元で活動の若者講師に(秋田経済新聞)歌舞伎町をエンターテインメントランドに-再生に向け協議会(新宿経済新聞)まちづくりの指針「吉祥寺グランドデザイン」を策定-武蔵野市(吉祥寺経済新聞)

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