若者と地元企業をマッチング-ジョブカフェが就活イベント開催

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 県内の若者を対象に就職支援を行うジョブカフェいわて(盛岡市菜園1、TEL 019-621-1171)は8月8日、イベントホール「リリオ」(大通1)で「お仕事広場」を開催する。

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 地元企業と就職活動を行う若者の出会いの場となる同イベントは、昨年から行われており今年は今回で2回目。すでに地元スーパー大手のジョイス、IT関連のアイエフエスネットなど県内に事業所を置く6社の企業が参加する見込みで、前半の企業のプレゼンテーション、後半の個別説明会で企業と仕事を探す若者のマッチングに取り組む。

 企画を担当するジョブカフェいわての高瀬和実さんは「これまでの実績は就職採用率が約4割程度とまずまず。昨年までは就職の氷河期と言われてきたが、今年あたりからは明らかに学生にとって売り手市場。その波は岩手にも押し寄せており、これからは地元企業が採用難に陥る可能性が高い」と今年の就職状況を分析する。さらに、「首都圏の大手企業は人事担当者などがしっかりとしたノウハウを持っているが県内の企業はそこが弱い。このままでは岩手の優秀な人材が首都圏へ流出することに歯止めがかからなくなることから、この企画を立ち上げた」と加える。

 他県に比べて岩手では地元に残りたいと考える学生が比較的多く、就職活動の際にはまず地元企業を探す傾向が強いと言われているが、これまでは採用枠が極端に少なかったことから首都圏に仕事を求めて人材が流出するケースが多かった。一方、企業側はこれまで長く採用を手控えてきたことから採用する側のノウハウの蓄積が首都圏の企業に比べて遅れ、自社の魅力を学生にうまく伝えられないというジレンマを抱えている。

 ジョブカフェいわてが今回取り組む「お仕事広場」は、学生らの就職探し以上に企業側の「採用ノウハウの蓄積」を大きな努力目標に掲げているという。
「これまでもアンケートの結果など学生らからの要望を企業側にフィードバックしている。パワーポイントなどのプレゼンツールを使いこなすなど、今の時流に合った表現方法を身につけて自社の魅力を存分に伝えてほしい」と高瀬さんは企業側にもエールを送る。

 開催は13時から。参加は35歳程度までで、定員は60人。先着順に受け付ける。今年度は来年3月まで毎月1回、計9回の開催を予定している。

ジョブカフェいわて

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