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メールから生まれた歌がラジオで生演奏−視覚障害の女子高生が作詞
(2007年12月25日)
先天性の視覚障害を持つ女子高生が書いた一編の詩を元に作られた歌が12月24日、IBCラジオ(盛岡市志家町)の24時間チャリティー番組「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン(以下、ラジソン)」で生演奏された。
「私の手」と題した詩を書いたのは紫波町在住で、盛岡市内の盲学校高等部に通う彩音さん(投稿時のラジオネーム)。「私の手ならなんでも分かる」と書いたその詩には、「自分の目となる大切な手で何ができるのだろう」と障害を持ちながらも、誰かに手を差しのべて救いたい、といった内容が書かれていた。
ラジソンに彩音さんが詩をメールで送ったのは3年前の早朝4時半ごろ。パーソナリティーが番組内で読み上げた後、この詩に共感した番組スタッフらが、当時番組に出演していた、雫石町の出身で現在東京で活動するプロミュージシャンのササキケンジさんに曲を付けたらどうかと依頼。約1時間後に曲が完成し、ササキさんが同番組内で演奏した。
その後、彩音さんが体調を崩し、声を出すことができなくなったことから、2人で演奏されることはなかったが、彩音さんがメールを送ってからちょうど3年を経たこの日、元気になった彩音さんとササキさんの初のデュエットが、同局生放送用の特設会場で実現した。彩音さんのピアノの弾き語りに、ササキさんがギターとコーラスでサポートした。
彩音さんは「どうせボツになると思っていたメールが読まれただけで驚いた。その後、ラジオを聴いていたら『曲が付いて歌になった』と聞こえてきたのでもっと驚いた」と、メールで詩を送った当時の心境を振り返る。
曲を付けたササキさんは「目の不自由な女の子が書いた詩だったが、あたかも目が見えているかのような内容だった。不思議な感じがした」と初めて詩を読んだ時の印象を話す。「ミュージシャンというのは多かれ少なかれ挫折を味わってきているもの。この詩を読みながら、自分に起こったいろいろなことがオーバーラップしてきた瞬間、曲のイメージがあふれてきた」とも。実際にササキさんは、ソロデビュー直後に慢性咽頭(いんとう)炎で、彩音さんと同じように声を失った経験を持つ。
その後、同局のプロデュサーが県内のジャズ演奏家に編曲を依頼するなどして、いくつかのバージョンが完成。県立不来方高校の合唱部などによって歌われるようになっていた。ササキさんも東京のライブハウスなどでロックバージョンで歌っていたという。
「あのメールを送ったことで変われた自分もある」と話す彩音さん。「自分はたまたま視力が弱いだけ。ハンディキャップがあるからといってもそこに安住せずに、自立してこの手で誰かに何かできれば」と常に前向き。この歌と通して「障害者への偏見をなくしていきたい」と話している。
同曲は25日の番組エンディングで、県内15カ所を結んで行われた合唱で歌われた。また同曲はIBC岩手放送のホームページでインストゥルメンタルのみ試聴できるほか、歌詞のダウンロードもできる。
IBCラジオ・チャリティ・ミュージックソン2007黒田征太郎さんがライブペインティング−盛岡の国際交流イベントで(盛岡経済新聞)「もうひとつのワールドカップ」を追ったドキュメンタリーを上映(秋田経済新聞)絵画アーティストのAKIさんが原画展示会−新作絵本の発売で(下北沢経済新聞)持続可能な社会に向けてのパラダイムシフト−ユニバーサルな場を提供する社会企業家たち(ヨコハマ経済新聞)
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